職長教育とは、主に工場とか建設作業などの現場で、個々の作業員を取りまとめ、指揮したり監督したりする立場にある者、あるいはそのような立場に就こうとする者が学ぶべき教育ということになります。
現場の作業員を指揮監督する立場にある者のことを職長と呼びますが、職長教育とは、職長によって行われる教育という意味ではなく、職長自身が学んで理解するべき教育という意味です。
ではどのような内容なのかですが、もちろん、一つ一つの工場や現場の作業内容は異なりますから、全て同じ内容ということは決してありません。
しかし、どんなケースにでもまず当てはまる内容がありますので、多くはそれを指して言うことが多くなっています。
それはどのようなものかと言うと、まず、作業員を指揮監督するわけですから、そのスキルがなくてはなりません。
統率力というか、そもそも指揮とか監督とは何を指しており、それを実行するにはどのようにすれば良いかを学ぶ必要があるわけです。
相手は機械ではなく人間ですから臨機応変な行動も必要ですが、基本的なスキルは存在します。
これ以外に重視されるのが安全衛生というか、危険の防止です。
現場作業はデスクワークと異なり、一つ間違えれば命にも関わるような危険性が数多く潜んでいることがあります。
そのような労働災害を未然に防止することや、何か異常が発生した場合にはどのように対処すべきなのかといったことを職長教育では学ぶことになります。